胎児発育不全と単一臍帯動脈により648gで赤ちゃんを出産しました!

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赤ちゃん 小さい 胎児発育不全 NICU FGR マタニティフォト ハイリスク妊娠

はじめまして、lala♪です💓

事情があり、妊娠30週6日648gでお嬢を出産しました。

順調に妊娠生活が進んでいくと思われたのに、
「赤ちゃんの成長が週数通りの大きさにならず、小さい……
「医者から赤ちゃんに関する、心配なことを指摘されてしまった
などがあれば、不安で夜も眠れないですよね。
私も医者から指摘があった際にひどく落ち込みました。

では、
もしこのまま週数通りに成長せず、赤ちゃんが小さいと出産はどうなってしまうのか
の参考になればと思い、

今回の記事では私の妊娠と出産のエピソードをお伝えします!

記事を読んで、気持ちが少し軽くなっていただければ幸いです。


では、まずは「赤ちゃんが小さい」と指摘があったときからお伝えします!

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妊娠中の経過

妊娠中の経過を週数ごとにまとめました。

検診の日によって、エコーの写真にSDが書いてあったり書かれてなかったりしたので、SDは記載があった時のみ載せています。

SDとは「標準偏差」という意味で、「+2.0SD」~「-2.0SD」の間であれば順調に育っていると言えます。

「-2.0SD」を下回るのは約2%と言われています。

妊娠18w6d

順調だったと思われていた妊娠生活。

初めて「赤ちゃんが小さいかも」と指摘されたのはこの頃でした。

医者

足の長さが短い、頭の大きさが小さい

赤ちゃんの体重は推定181gでした。

妊娠21w5d

前回は誤差の範囲かもしれないと思っていたのですが、

赤ちゃんの体重は推定324g (-1.7SD)

やはり赤ちゃんは小さめでした。

体の大きさも全体的に小さめ。

医者

ちょっと心配なので、2週間後も来てください

妊娠23w5d

この通院までの間、妊娠生活で最も悩んだ2週間でした。

旦那の夜勤、仕事はフル出勤、1歳の子どもの世話でお腹の赤ちゃんのことを全く考えてあげられていなかった。赤ちゃんを危機的状況に追い込んだのは私なのではないか。などと考えてしまい、

➡妊娠中、1番メンタル崩壊

そして検診の結果は、やはり芳しくない結果でした。

赤ちゃんの体重は推定349g (-3.0SD)

-2.0SDを大幅に下回ってしまいました。

実はこの通院までに、大きな決断を2つ決意していました。

①おそらく今通っている産院で出産は不可能であって、早めに大きな病院に転院を決意すべき。

②「旦那の夜勤、仕事、育児」この3つのうちどれか負担を軽減できるとしたら「仕事」しかない。

➡休職(病休)

転院を決断したものの、今まで通っていた産院で上の子を出産したので、「同じ病院で産むことができないんだ……」と思うと、担当医の前で涙が止まりませんでした。

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胎児発育不全の原因

そしてその日のうちに、NICUのある大学病院へ転院。

そこで胎児発育不全(FGR)の診断を受けます。

医者

赤ちゃんが病的に小さい

胎児発育不全の原因は産まれるまでわからないこと、もしくは産まれてからも原因がわからないことも多いとされているのですが、転院初日のエコーで胎児発育不全の原因の一つが

単一臍帯動脈だとわかりました。

単一臍帯動脈(たんいつさいたいどうみゃく)とは?

臍帯とは「へその緒」のこと。

通常臍帯には動脈2本、静脈1本があるはずなのですが、お嬢と私を繋ぐ臍帯には「動脈が1本欠損」している状態でした。(左が欠損)

もともとなかったのか、途中で消滅してしまったのかはわかりません。

単一臍帯動脈でも順調に成長していける胎児も多く、「実は単一臍帯動脈だった」と産後に知ったり、もしくは知らずに終わることも多いとされています。

しかしお嬢の場合は、この時点で単一臍帯動脈が明らかな胎児発育不全(FGR)の原因だとわかりました。(他の理由も併せて色々考えられる、とも言われましたが)

医者

出産まで、この臍帯でいくしかない。治療方法ない

どんな痛みや困難にも耐えて、点滴や手術で改善するのだったとしたらどんなことでもしました。

でも、小さな赤ちゃんのために何もしてあげることができないんです。

唯一してあげられることといえば「安静に過ごす」のみでした。

ちなみに妊娠中、どう過ごしていたかはこちらの記事をぜひご覧ください。

妊娠25w4d

性別女の子である可能性が高いと言われ、その後どの医師が見ても「女の子だね」と言われました!

体重 推定478g(-3.0SD)

実はこの検診で少し希望が見えたのです。

体重の増えが安定していて、曲線には沿っていました。

医者

曲線内に入ることはないけど、この子なりに増えていくかも。2000g以下で正産期に出産した方もいます

妊娠27w4d

曲線に沿って増えた体重も、この検診では離れてしまう結果になりました。

体重 推定584g(-3.5SD)

若干血流の流れに乱れあり。(➡しかしその後は、出産まで血流は異常なしでした。)

「単一臍帯動脈のような栄養が不足していることが胎児発育不全の原因なら、頭の大きさは週数通りに育つはず。

医者

単一臍帯動脈のような栄養が不足していることが胎児発育不全の原因なら、頭の大きさは週数通りに育つはず。

でも、この子は頭の大きさも、体の大きさも全体的に小さい。この子自身になにかあると考えられるかもしれない

と聞いた時に、ショックが隠せず待合室で人目も気にせず泣いてしまいました。

妊娠28w4d

体重 推定601g(-3.9SD)

赤ちゃんの体重の増えが悪く、ついに管理入院が決まりました。

医者

出産まで退院することは難しいでしょう

妊娠30w5d

管理入院中にリンデロンという注射を2回お尻に打ちました。

リンデロンで早産の赤ちゃんの肺や脳を守ってくれるようです。

管理入院から数日おきにエコーで赤ちゃんの体重の増えを見ていきました。

体重 推定646g(-4.8SD)

管理入院中、赤ちゃんの体重がほとんど増えず、この翌日緊急帝王切開で出産となりました。

直前のエコーの推定体重がバッチリで、産まれた時の体重は648gとほぼ誤差なしでした。

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出産後にわかった胎児発育不全の原因

実は、出産する直前に私の採血があり、胎児発育不全の原因をできるだけ突き止める試みがされていました。

採血の結果は出産後にわかったのですが、

血液検査結果

・感染症は全て否定された。

・プロテインSの数値が引っ掛かった。

➡プロテインSは血液がサラサラ、ドロドロの数値だそうで、通常であれば大した問題ないようですが、妊娠中は「血流に影響を与えてしまうことがある」とのことでした。

血液検査以外に

出産してわかった原因

・やはり単一臍帯動脈であった。

・胎盤がとても小さかった。

推測するしかないのですが、いくつかの要因が重なった結果、お嬢はとても小さかったのでしょう。

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お嬢の「他とはちょっと違った!」胎児発育不全の特徴

実は、今回の妊娠において「お嬢は他の胎児発育不全のパターンと少し違うな」「あまりこういうパターンは聞いたことがないな」と個人的に感じたこと3つがありました。詳しくお話しますね!

①妊娠30週6日で出産

赤ちゃんの体の大きさ、体重が648gだと妊娠24~25週の大きさです。

赤ちゃんに栄養が充分に行っていなかったと考えると、妊娠約31週までお腹の中にいられたことは奇跡に近いと考えています。

私の周りでも、この出生体重で考えると、妊娠28~29週くらいまでにお腹の赤ちゃんに何らかのヘルプサインが出て、出産している方がほとんどでした。

しかし、お嬢は妊娠初期から出産までずっと元気でした。

これ以上体が大きくならないと判断し、出産するに至ったわけです。

妊娠中のお嬢の特徴

  • 羊水の量に以上なし(最後少しだけ減る)
  • 血流にほぼ異常なし
  • 切迫早産の恐れなし
  • 小さすぎるのになぜか元気

②母もずっと元気だった

胎児発育不全のママさんたちは、妊娠高血圧腎症などの疾患がある方が多く、本当に妊娠中大変な思いをされている方が多い印象でした。

しかし、私自身なぜか何もなくずっと元気でした。これも珍しいことだろうなと感じています。

③体の大きさが、全体的に小さかったにも関わらず….

出産前、産婦人科の医者によると

産婦人科の医師

単一臍帯動脈のような栄養が不足していることが胎児発育不全の原因なら、頭の大きさは週数通りに育つはず。

でも、この子は頭の大きさも、体の大きさも全体的に小さい。この子自身になにかあると考えられるかもしれない

との見解でしたが、出産後、NICUの小児科の医師によると

小児科の医師

確かに体全体の大きさは小さいけれど、体の大きさに対して頭は少し大きかったので、必ずしも何かあると断定はできませんよ!

事実、出産して染色体異常や臓器の奇形、感染症などは見られませんでした。

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週数を稼ぐことは大切らしい

lala♪

お腹の中にいる以上、栄養がうまく届かないので、

大きくなれないのであれば

今すぐに出産した方がいいのでは?

と考えたことがありました。

ですが、超低出生体重の赤ちゃんの出産は命がけであることと、「できるだけ週数を稼いだ方がいい」ことが出産後によくわかりました。

お嬢は妊娠24~25週の大きさだったにも関わらず、肌や臓器などの体の作りが週数通りで産まれてきました。

そこで初めて「できるだけ週数を稼いだ方がいい」の意味が理解できたわけです。

(もちろん、だからといって赤ちゃんが危険な状態であれば、すぐに出してあげるべきです。

出産のタイミングは本当に難しいので、医師と相談していきましょうね。)

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まとめ

今回の記事では

「お嬢の妊娠中の経過」を中心にお伝えし、胎児発育不全の原因や妊娠中の特徴をお伝えしました。

胎児発育不全には本当に様々なパターンがあって、「どんな子が産まれてくるのか」医師でさえ断定できず、本当にドキドキでした💦

どうか、妊娠中の方はご自身のお体と心を大切にお過ごしくださいね。

\赤ちゃんの胎動が心配な方に/

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