ドクターヘリで救われた小さな命!妊娠高血圧症候群の恐怖とは。
みなさんこんにちは!お嬢が胎児発育不全だったため、超低出生体重児のママになったlala♪です!!
今回の投稿は、なんとドクターヘリでの搬送を経験した極低出生体重児のママ、miiiiさんのお話です!
ドクターヘリの搬送は、ドラマで見るお話の印象ですが、現実にあった話なのですよね…!
そう考えると、妊娠出産系、医療系のドラマって、本当に忠実に再現していると感じます!!
今回は、miiiiさんのお話から、
・早産児ママに多い「妊娠高血圧症候群」について
・「ドクターヘリの搬送」について
こちらを重点的にお伝えさせていただきます!(時系列順にお話するため、妊娠高血圧症候群とドクターヘリの話が交互に出てきます。ご了承くださいませ)
ハイリスク妊婦さんで妊娠高血圧症候群になってしまった方は非常に多く、miiiiさんはかなり重症の妊娠高血圧症候群だったこともあり、妊娠高血圧症候群についても触れていきます。
「ドクターヘリの搬送」は遠い世界の話…と思っている方も多いかもしれませんが、意外と現実に起こりえる可能性があるかもしれないので、ぜひ「ドクターヘリの搬送」について知っておくことをおすすめします!
※今回特別にmiiiiさんより写真を提供いただきました。写真の転用は禁止とさせていただきます。
目次
出生当時のお子さんについて
平成26年年5月28日、予定日より2ヶ月早くリトルベビーを出産しました。
●週数・・・30週
●身長・・・40cm
●体重・・・1328g
●お子さんの疾患
・未熟児貧血の為、出生後「輸血」を行う。
・それ以外は何も異常が無く、呼吸も生まれながらにして自発呼吸だったので、呼吸器もなし。
なんと呼吸器なし!?30週で!!(驚愕)
それはあまり聞いたことがないです!!
(ちなみにお嬢も30週で出産しています)
miiiiさんのお話では、肺機能が完成するのは34週だと言われているので、ビックリしました!!!
妊娠中の「妊娠高血圧症候群」
miiiiさんが妊娠7ヶ月の頃から、妊娠高血圧症候群の症状が少しずつ出てきました。
・平成26年年5月26日(出産する2日前)
8ヶ月健診でむくみが見られ、血圧高値の為即入院となりました。
妊娠高血圧症候群とは
妊娠高血圧症候群、かつては「妊娠中毒症」と呼ばれていました。
・妊娠高血圧症候群とは、妊娠中に高血圧を発症する病気。妊娠20週以降に収縮期血圧140mmHg、また拡張期血圧90mmHg以上となった際に診断が下されます。
・妊娠高血圧症候群の主な症状は、頭痛、目の前がチカチカする、お腹の上の部分の痛みが続く、吐き気、嘔吐、むくみ、急激に体重が増えるなど。(こうした症状が出ても、自分では気付かないことも!)
・妊娠高血圧症候群にかかりやすい方の特徴は示されていますが、なぜ発症してしまうのか、ハッキリとした原因は不明です。
・妊娠高血圧症候群を確実に予防できる方法も不明です。
・高血圧だけでなく、他の臓器障害を同時に発症することもあります。
・治療は安静と入院が基本。重症の高血圧の場合、服薬して血圧を下げることがあります。
ただし、血圧を下げすぎると赤ちゃんの状態が悪くなってしまうので、慎重に医師が判断します。
・妊娠高血圧症候群の症状が改善する方法は、「赤ちゃんを出産すること」
私は妊娠高血圧症候群ではなかったのですが、
帝王切開後(出産後)から血圧が上がりました!
血圧が高いままだと、ママも産後、退院予定日でも
退院できない可能性があります…!
ギリギリ退院できる場合でも、血圧関係の薬の処方を
念のため、医師と相談することをおすすめします…!
miiiiさんのお子さんは、胎児発育不全(週数より赤ちゃんの小さい)ではありませんでしたが、実は胎児発育不全のママさんには「妊娠高血圧症候群」の症状がよく見られます。
お嬢の場合は、へその緒の奇形と胎盤が小さいことによる栄養不良が胎児発育不全の原因でしたが、「妊娠高血圧症候群」が原因で「胎児発育不全」になってしまう赤ちゃんもいます。(血流が悪くなってしまい、赤ちゃんが栄養不足や酸素不足になってしまうことがあるため。)
中には他の要素が胎児発育不全の原因で、その後に「妊娠高血圧症候群」になるママさんも多い印象でした。
そのため、お嬢が胎児発育不全にも関わらず、妊娠中私に何も症状がなかったことを他の方に話すと
え!妊娠高血圧症候群にならなかったんですか!?
と驚かれることがあります…!
ちなみに妊娠高血圧症候群の方がスマホを見すぎると、
目の前がチカチカしてきますので、スマホの見過ぎには注意しましょう!
miiiiさんの「妊娠高血圧症候群」の治療
・安静にする
・漢方薬と張り止めの「ウテメリン」を服用
・張りが酷くなったので、リトドリン(点滴)開始
副作用がとてもきつく、朝の体重測定時に目の前が真っ白になり、そのままベッドに倒れました。
それくらいきつかったです。
・平成26年年5月28日(出産当日)
朝方お腹の痛みが酷く目が覚めてトイレに行くと出血しておりすぐにNST。
元気に動いていた赤ちゃんの心拍が5秒程、70台〜60台まで下がりました。
その後また元に戻りましたが、結局その時の胎児心拍低下が決め手となりその日に緊急帝王切開が決まりました。
ドクターヘリで搬送
その後、miiiiさんはドクターヘリを利用した大規模な出産と搬送を経験することになります!!
まず、市内の病院の医師ら合わせて5名程がドクターヘリで駆けつけ、手術に執刀してくれました。
まずはドクターヘリで医師たちがmiiiiさんのいる病院に
来てくれて、帝王切開を行ったのですね!
午後2時40分、1328gの小さな男の子が誕生しました。(元気な産声もあげてくれました!)
そして…出産後、miiiiさんのお子さんはすぐにドクターヘリで市内の病院へ。
真っ先に仕事を早退し、産婦人科に着いたおじい様が心配そうに息子さんをのぞいているところです!
当時は本当に不安と心配でいっぱいだったとお話されていたそうです!
ドクターヘリで、まずお子さんが搬送されます!
その後、私の状態もみたいとの事で手術後私もすぐにドクターヘリでの搬送となりました。
さらにドクターヘリで、miiiiさんも搬送されます!
なんとドクターヘリは2往復です!!
※MFICUに着いてしばらくしてから、手術に執刀してくれた産科の先生が入ってきて、
・出産前にした採血結果で腎機能がかなり低下していた事
・胎盤を調べた結果※常位胎盤早期剥離を引き起こしていた事
・あのまま妊娠を継続していたら私も息子も命は無かった事
・息子の心拍低下が無ければ先生方も気づく事が出来なかったという事
を説明されました。
お母さんの体が危険だった事を体を張って知らせてくれた息子。
まるで、
「僕が産まれたからお母さんの体はもう大丈夫だよ。お母さんもう無理しないで」
と言ってくれたようだった息子。
産まれた瞬間から私の命も救ってくれた息子には、感謝の気持ちでいっぱいです。
そして産まれてすぐ小さな体でドクターヘリに乗り、大空を飛んだ息子がとても格好良かったです。
MFICUとは
MFICUとは「母体・胎児集中治療室」のことで、妊娠期に合併症を起こした妊婦と胎児の治療を行う集中治療室です。
常位胎盤早期剥離とは
胎盤が子宮の壁から離れ、赤ちゃんに酸素と栄養が届かなくなってしまうこと。
赤ちゃんが死亡する可能性があり、非常に危険な疾患です。
miiiiさんの命が非常に危険だったことも、
息子さんが教えてくれたのですね!
妊娠高血圧症候群の、ここが怖い!!
miiiiさんのように妊娠高血圧症候群は、腎機能の低下や、「常位胎盤早期剥離」を引き起こす可能性があります。
その他に、タンパク尿、肝機能障害、神経障害、血液凝固障害を引き起こすことも。
また、けいれん発作、脳出血、HELP症候群も引き起こす可能性があり、miiiiさんのように母子ともに命が危険にさらされることもあります。
妊娠中の血圧は、セルフチェックが大事!
値段もそこまで高くないので、血圧計を購入して、
自宅で計るのもおすすめです。
医療費控除の対象になりますよ!!
そして、変だなと思ったらすぐ病院へ!!
\妊娠中の血圧をセルフチェック!/
ドクターヘリについて
ハイリスク妊婦さんが緊急時に、ドクターヘリで搬送される可能性があります。
そこで、ドクターヘリについて少し紹介させていただきます。
ドクターヘリとは、「医師をいち早く救急現場に連れていくヘリコプター」のこと。機内には初期治療に必要な医療機器や医薬品が装備・搭載してあり、基地病院の敷地内等で待機して出動要請に応えます。現場に到着後は、傷病者に対しフライトドクターが速やかに治療を行い、適切な医療機関へ搬送します。 早期に治療を開始できることが、患者を医療機関に搬送することを目的としている救急車と大きく異なります。
ドクターヘリを知るードクターヘリとは (hemnet.jp)より
ドクターヘリ、実は24時間体制で搬送を行っていません。(コストの問題だそう)
ドクターヘリは全国に配置されています。
ただし、京都府のみ「基地病院」はありません。(2023.7現在)
つまり、京都府でドクターヘリで搬送された場合、他県の病院に一度搬送される可能性が高いです。
参考に、全国の基地病院はこちら
miiiiさんは鹿児島県でドクターヘリに搬送されています。
鹿児島県は基地病院が2つ(全国的に2つは多い方)あり、
「鹿児島市立病院」「鹿児島県立大島病院」になります!
ドクターヘリのコストの問題
たくさんドクターヘリが全国に普及してほしいところですが、なかなか普及に至っていない現状があります。
理由としては、コストの問題です。
国や自治体が費用を負担してくれるので、患者は「搬送費用」を支払わないのですが、ドクターヘリ1機に、年間約2.5億円の運営費がかかると言われているのをご存じでしょうか?
私たちの税金も、ドクターヘリに役立っているのですね!
また、出動に関しての費用は、1件約46万円かかると言われています。
そのため、認定NPO法人救急ヘリ病院ネットワークでは、寄付や支援も求めています。
救急車に医師は乗車していませんが、ドクターヘリには医師が乗車します。
安倍元総理が襲撃された際、ドクターヘリが出動されたことでも注目されましたよね。(お悔やみ申し上げます。)
医師が乗車することで、患者の命をいち早く救えることがメリットです。
また、救急車は道路を走るので、渋滞に影響を受けてしまうことがありますが、ドクターヘリは空を飛ぶので、渋滞に巻き込まれてしまうことがありません。すぐに患者のところへ向かうことができます。
お子さんの現在
息子は現在小学3年生。
小学生になってからは学校を1度も休まず元気いっぱいです!
保育園では体操と水泳、小学生では野球と陸上の両立を頑張る運動神経抜群の学校大好き、お友達大好きなヤンチャBOYへと成長中です。
毎日毎日怒られてばかりですが、9歳になった今でもお母さん大好きな笑顔の可愛い自慢の息子です。
将来の夢は航空自衛隊だそうでこれからの成長がとても楽しみです。
お子さんがとても元気に育っているお話が聞けて、励みになります!!
航空自衛隊は、ドクターヘリ搬送経験の影響もあるのでしょうか!?
本当に将来が楽しみです!!
リトルベイビーのパパ、ママさんたちに向けて
心配なことも沢山あると思いますが、我が子にたくさん話しかけてあげて下さいね。
パパ、ママの声が何よりも生きる為の源になります。
お子さんの未来ある成長を願っています。
miiiiさん、本当に貴重なお話をありがとうございました!
まとめ
今回はmiiiiさんのお話から、
・早産児ママに多い「妊娠高血圧症候群」について
・「ドクターヘリの搬送」について
を中心にお伝えさせていただきました!
ちなみにmiiiiさんから送っていただいたヘリの写真は、市内の病院から頂いたものだということでした!
県で初めて新型保育器がヘリに搭載されて、最初にヘリを使用したのがmiiiさん息子だったようです。
病院側も初めての事だったので、病院側が写真を撮って密着していたようで、その時の写真を退院の時に頂いたものだということでした!
本当になかなか例のない搬送だったことがわかりますよね!
妊娠中は本当に何が起こるかわかりません。
いざという時に備えて、色々なことを知っておくことが大切だと感じました。
出産以外でも、ドクターヘリで搬送されることも人生の中ではあるかもしれませんね…!
インタビューさせていただき、本当に勉強になりました。
今回も最後までご覧いただき、ありがとうございました!
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